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ドイツ訪問で感じたこと「インダストリー4.0 労働の未来」

 今回のドイツ訪問で一番楽しみにしていたのが、IGメタルのトップであり、インダストリオール・グローバル・ユニオンのトップでもあるホフマン会長との意見交換であった。意見交換では、ドイツの「インダストリー4.0」に関する取り組みの現状や、労働の未来、IGメタルの取り組みについて、非常に多くのことを学ぶことができた。2回目の今回は、この意見交換を通して感じたことを紹介させて頂く。

政府の指針策定に参画しているということ

 「インダストリー4.0」は当初、生産現場におけるデジタル化からスタートし、その後も進化し続けている。ドイツでは労働組合が「インダストリー4.0」の進化に主体的に参画し、また、参画していくための努力を続けている点にも大変感銘を受けた。もちろん、日本とは労働組合の生い立ちや取り巻く環境に違いはあるが、労働組合が社会的な立場を確立していることにも驚かされた。トランスフォーメーションアトラス(※注)の結果が6月頃にまとまるとのことだが、その後、ホフマン会長はメルケル首相との意見交換に臨むとのことである。

※ドイツで実施されている、デジタル化が仕事や雇用に及ぼす影響についての実態調査。5月~6月にかけて全国1800の事業所で実施。

見ているのはドイツ全体のこと

 ドイツの各職場で運営されている事業所委員会には、法律で認められている「共同決定権」がある。メンバーの中には労働組合役員も多くおり、彼ら彼女らの責任感や使命感を強く感じた。現場の変化への対応という狭い視点だけではなく、より広い視点で全体像・社会像を捉えている。技術革新によるデジタル化が産業構造の転換を生み、就業構造変換を招き、雇用問題へと発展することを予測し、地域で雇用問題を生じさせないために先回りした取り組みを実施している、という印象を強く受けた。上記にもあるトランスフォーメーションアトラスの実施は、まさにその具体的な取り組みであり、デジタル化が仕事と雇用にどのような影響があるかを見える化する取り組みである。また、中小企業への展開が課題ということで、既に「中堅企業4.0」を展開していた。物事の考え方や取り組みが論理的であると強く感じた。

人材育成ワーキングを実践

 「インダストリー4.0」成功の鍵は、現場の意識改革・行動改革であるとの意識が強く、事業所委員会の委員の育成を重視していたのが印象的だった。デジタル化への対応ができるよう、職業訓練センターや大学と連携して人材の育成に注力していた。「人が大事」ということは、ドイツも日本も同じである。組合役員の人材育成は日本においても、大きな課題であるが、その取り組み内容や徹底ぶりについて、素晴らしいと感じた。

共同宣言の採択

 今回のドイツ訪問は金属労協(JCM)ミッションであったが、最後にIGメタルとJCMとの間で、今後の連携について共同宣言を採択した。その内容は、
・IGメタルとJCMは、デジタル革命による産業の変革に対する連携強化に合意する
・働く者の立場から産業政策立案を行うため、日独の協力関係を強化する
・両組織トップによる定期協議を実施する
・特定の課題における実務レベルの専門家会議を適宜行う
・両国におけるセミナー等の開催を模索する
というものである。このことは大変意義深く、労働運動の国際化を身近に感じるものであった。

中央執行委員長 野中 孝泰

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