電機連合

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電機連合の基本理念や運動方針など、電機連合のWhat's!にお答えします。

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「新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除」を受けて

はじめに

 新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が東京など7都府県に発令されたのが4月7日。その後、4月16日に対象地域が全国に拡大された。GWを経て、5月21日に39県が解除され、残る首都圏(1都3県)と北海道も5月25日に解除された。5月31日の期限を待たず、全ての地域で解除が実現できたのは、全ての人たちが危機感を共有して、国民一丸となって本気で取り組んだ結果だと思う。前回紹介したジャック・アタリ氏の言葉「日本は危機対応に必要な要素、すなわち国の結束力、知力、技術力、慎重さを全て持った国だ」を思い出し、誇りを感じた。ただしこの間、多くの尊い命が奪われたのも事実。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、現在治療中の方々の1日も早いご回復を祈念しお見舞い申し上げる。そして、医療現場で懸命に取り組まれている皆さまに敬意を表し、心からの感謝を申し上げたい。

感染予防と社会・経済活動の両立

 緊急事態宣言の解除は通過点という言い方をする人がいるが、同感である。気の緩みは禁物ということだ。それぞれの自治体で、「休業要請」「外出自粛」が段階的に緩められていくことになる。社会・経済活動が再起動することを素直に喜びたいが、人とモノが再び動き出すことで、感染が再び広がる環境が生まれるということを忘れてはならない。感染予防と社会・経済活動の両立を意識しなければならない。3密(密閉、密集、密接)を避ける「働き方」の考案や、「働く環境」そして「生活習慣」の見直しが必要だ。解除後に再び感染拡大を起こさないことや、インフルエンザの到来にも備える必要がある。今後もお互いに注意したいものだ。

敵を知る

 新型コロナウイルスのことを「見えざる敵」と称し、この敵に「必ず勝とう」と呼びかけてきた。ウイルスには「正体不明の不気味な病原体」というイメージがあったからだ。その後、有識者の見解をお聞きし、赤面の思いがした。そもそも「人はウイルスに囲まれ、ウイルスと共に生きている。ウイルスは数十億年にわたり生物と共に進化している」そうである。そのウイルスが19世紀末に初めて発見され、ラテン語で「毒」を意味する「ウイルス」と名付けられたそうだ。また、「細菌とは全く別の存在で、細菌が細胞の中に遺伝情報であるDNAとタンパク質合成装置である酵素を備え、独力で分裂し増殖できるのに対して、ウイルスには酵素がなく、独力で増殖はできない」そうだ。だが、「ひとたび生物の細胞に侵入すると、細胞の酵素を乗っ取り大量に増殖する」とのこと。そういうことであるならば、今回の新型コロナウイルスが、私たちの体内に入らないための取り組みこそ大変重要である。少なくとも、ワクチンや薬が開発されるまでは、自らが感染しない、感染を広げないための取り組みを徹底しなければならない。

新型コロナウイルスとの遭遇での気づき

 緊急事態宣言下、人とモノが止まった社会は私たちの生活や仕事に多大なる影響を与えた。同時に、今後に向けて考えなくてはならない色々な課題を投げかけた。「自分にとって何が重要で、何が重要でないのか?」今まで重要と思っていたことが実はさほど重要ではなかったと感じた人も多くいらっしゃるのではないだろうか? 例えば「仕事」。在宅勤務や外出自粛を体験し「出社するのが仕事」という価値観は大きく変わり、「どういう役割や責任を果たすのか?」が大事だと気づく。仕事に限らず、自らを見つめ直す機会となったことには間違いないだろう。

 また「社会のあり方」についても考えさせられたに違いない。デジタル大辞泉によると「社会」とは、「人間の共同生活の総称であり、人間の集団としての営みや組織的な営み」という意味だが、社会とのつながりや社会の構成員としての役割や責任などについても考える機会となった。一人ひとりが社会を支え、支えられているのが「社会」である。

 新型コロナウイルス感染防止に向け数々の対策が実施され、課題も顕在化したが、この教訓を日本の危機管理として、必ず活かすための総括をきちんとしておく必要がある。加えて、高度情報化社会において「被害者にならず、加害者にならず、傍観者にならないためのモラルの醸成」という視点を重視しなければならないと考える。

アフターコロナ・ウィズコロナの社会と労働運動について

 人口減少、超少子高齢化、そして生産年齢人口が減少する日本。日本の最大課題は、持続可能な社会の再構築である。生産性3原則に沿って社会全体の生産性を向上させなければならない。DX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、人生100年時代にも備えなくてはならない。

 アフターコロナの社会は、元の姿に戻るというよりは、個々人の価値観や行動が変わる社会だ。時代が大きく変わることに間違いはないだろう。したがって、「どう変わるのか?」「どういう社会を実現したいのか?」ということの発信が大事だと思う。漠然とした「変わる」ではなく、働くものの視点を重視した「変える」が大事だ。このような時代だからこそ、労働組合の存在意義を発揮しなければならない。変化に流されることなく、主体性を持って変化を取り込み、適切に対応することが労働組合にも求められていると強く感じる。

 さぁ、みんなで知恵を出し合おう。

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中央執行委員長 野中 孝泰

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