電機連合

文字の大きさ

おたすけマニュアル

おたすけマニュアル

(2)出向(在籍出向)

1.転籍と区別すること。
2.出向命令が有効といえるには、出向命令権について労働契約上の根拠があり、その出向命令権の範囲内であることが必要です。
3.強行法規に違反する出向命令は無効です。
4.出向命令権の濫用になる出向命令は無効です。

「出向」とは、雇用先企業の従業員としての地位を保持したまま、他企業の事業所において長期間にわたり、当該他企業の労務に従事させる人事異動のことです。
使用者が労働者に対して一方的に出向を命じることを、出向命令といいます。
出向命令権の有効要件
1.出向命令権の有効要件は、まず、当該労働契約上、出向命令権の根拠があることが必要です。使用者による出向命令権が労働契約上の内容を満たしているか、例えば、就業規則上、一般的に「出向を命じうる」という規定があるだけでは足りないとされています。出向命令が労働契約上の根拠を有するためには、就業規則、労働協約、個別労働契約、採用時における説明と同意等によって、「出向を命じうること自体が明確になっていること」、「出向先での基本的労働条件等が明瞭になっていること」が必要です。
出向が組合活動の妨害を目的とするような不当労働行為(労働組合法7条)にあたる場合や、思想信条による差別(労基法3条)にあたるような強行法規に違反する場合は、無効です。
また、労働協約等の人事協議条項や同意条項に違反する出向は、通常は無効になります。
権利濫用にあたる場合の出向命令権は無効です。権利濫用か否かは、出向の業務の必要性の程度、出向によって労働者が被る不利益の程度とを比較衡量して判断されます。

労働問題Q&A

賃金・労働時間、組合運営など、身近なよくある労働問題についてお答えします。

やさしく解説 用語集

組合用語について、やさしく解説します。