今回で4回目となる陸前高田市でのボランティア活動に参加された皆様、大変お疲れ様でした。
陸前高田市では、昨年末に海岸の防潮堤の工事がほぼ終了し、今年から3年計画で海岸の植樹もはじまりました。白砂青松の名勝・高田松原を再生させる長い取り組みがスタートしました。
また市街地でもかさ上げ工事が進み、4月末には中心部に新しい大型複合商業施設もオープンしました。今年の「動く七夕まつり」では震災後はじめて、かさ上げ地区を練り歩き、夜の部では各地区の山車が集結し、私たちも大石地区の皆さんと一緒になって盛り上がりました。
5日目に陸前高田市の戸羽市長の講演にもありましたが、陸前高田市でも人口減少が大きな課題になっています。地方創生の流れの中、今「関係人口」というキーワードも注目されています。地域に対して、交流(観光)人口より深く関わり、定住人口より浅い関わりを持つ人々、と解釈されています。
震災から6年が経過し、復興へのボランティア活動も年々変わりつつあります。陸前高田への支援の方法はそれぞれあると思いますが、電機連合の皆さんのように地元のお祭りに参加することで、より地域のことを知り応援していくことは、復興支援だけとどまらない、今後の陸前高田の発展につながるボランティア活動の一つではないかと思います。
私たちが陸前高田で目にしたこと、聞いた話、出会った人たち。それを、今回来られなかった人たちに伝えていくことが今、私たちにできる役割の一つだと思います。夏の思い出として心にしまっておくだけではなく、様々な機会を通じて多くの人にそれぞれが感じたことを伝えてもらえればと思いますし、足を運ぶ機会につながればと願っています。
最後になりますが、細かな打ち合わせを重ねていただいた電機連合事務局の皆さん、参加者をリードしていただいた実行委員の皆さんに感謝申し上げます。