第4回目となった電機連合の東北ボランティアも、病気・けが等なく全行程を無事に終えることができました。参加された皆様、大変お疲れ様でした。私自身は今年で3回目の事務局業務となるのですが、昨年・一昨年は非常に暑いと感想文に書いていたようです。今年はうってかわって終始雨を気にすることとなり、湿度の高いビニールハウス内での竹簾づくり、雨の中での大石祭組の山車引きなど、暑さとは異なる意味で体に堪えるような場となりましたが、参加された皆様の熱い思いが高田松原を守る会や防災学習、うごく七夕のプログラムを進める力になったのではないでしょうか。そして、各プログラムを通じて、自然災害に対する防災・減災の心がけ、松の成長への期待、伝統のうごく七夕への協力を通じた陸前高田の皆様との交流など、色々と持ち帰っていただけたのであれば幸いです。
昨年・一昨年よりいっそう市街地のかさ上げが進み、商業施設ができてすこしずつ陸前高田の街づくりが目に見えるようになってきました。新たにできた商業施設「アバッセたかた」の周りをライトアップされた七夕の山車が囲む様子は報道番組でも取り上げられましたが、多くの人に足を運んで、見てもらいたいものです。七夕祭りなどを中心に、陸前高田の町のにぎやかさが戻ってくるまで活動の継続が必要との思いも新たにした次第です。
「絆」という言葉が報道やSNSで安易に使われているという意見を時折耳にし、そうした風潮は確かにあったように感じます。しかし、街並みは生まれ変わりつつあるなかでも、陸前高田の皆様は変わらずにこの団を迎えてくれたのを見ると、2014年の第1次ボランティアから4年かけて積み重ねてきた大石祭組や高田松原を守る会との信頼関係は本物だよと、多少は言えるようになってきたのかなと、今では思っています。それだけに、活動を継続して信頼関係を毎年積み重ねていくことがより重要だと考えています。
最後になりましたが、改めて、今回の活動にご協力いただいた陸前高田市の皆様、当日の運営だけでなく行程の何か月も前から準備にご尽力いただいた地球緑化センターの皆様、各班をまとめてくださった実行委員の皆様に御礼申し上げます。それとともに、第5次東北ボランティアに新たに参加される方、再度参加される方のお越しをお待ちしております。