東北ボランティア in 陸前高田市
電機連合「地球・愛の基金」事業では、1994年より20年間、東南アジアと中国を中心に植林活動を展開してきました。
これまで20年間、中国はじめ東南アジアを中心とした海外での植林ボランティアを実施してきましたが、2011年に発生した東日本大震災以降は、海外だけではなく、国内に目を向けた活動への声が多く聞かれるようになりました。
このような状況を受けて、2014度以降の「地球・愛の基金」事業については、コンセプトを「被災地と心をつなぐ活動」として、いまだ途上にある被災地の復興や、環境保全活動に取り組むこととしました。
第8次東北ボランティア──2022年6月更新
電機連合は、2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大リスクに鑑み、ボランティア団としての活動を見合わせていましたが、5月28-29日の日程で電機連合本部と東奥羽地協を中心とした第8次東北ボランティア団を結成し、被災地視察、大石祭組(七夕まつり)への表敬訪問、植林地保全を行いました。
ガイドにより震災遺構※(タピック45(旧道の駅)、旧気仙中学校、新しい陸前高田市役所)を視察。従来は外観のみの視察であったが、2021年より建物内へ入ることが可能となった。
大石祭組(七夕まつり)への表敬訪問。東日本大震災後10年の企画として撮影したメッセージペナントを寄贈。
高田松原再生活動。草刈り機では届かない松苗付近の雑草の草むしり。電機連合として植樹した松苗も順調に成長中。
コロナ禍でできるボランティア──陸前高田に草刈り機を寄贈 2020年10月更新
電機連合は10月4日、陸前高田市で高田松原の再生を行っている「高田松原を守る会」に草刈り機を寄贈しました。
4日、現地で寄贈品贈呈式が行われ、電機連合の近藤副中央執行委員長から「高田松原を守る会」の鈴木会長に目録が手渡されました。
電機連合は「地球・愛の基金」事業として、2014年から「被災地と心をつなぐ活動」をコンセプトとして展開しており、例年、東北ボランティアを実施しています。 ボランティアは加盟組織の組合員や家族が参加し未だ復興途上にある被災地の高田松原再生活動等を行っています。あわせて、ボランティアを通して、自然災害の脅威や防災の重要性を学び、次代を担う子どもたちとともに環境保全活動の重要性と環境保護の大切さを学ぶ機会にもしてきました。
今年は新型コロナウィルス感染症の影響を受け、ボランティア派遣の中止を余儀なくされました。コーディネーターであるNPOの地球緑化センターと高田松原を守る会と相談し、現地ボランティアの人手不足を補うために、大型の草刈り機を寄贈することとなりました。
早速「高田松原を守る会」のメンバーが試運転を行い、使い勝手を確認していました。
当日の寄贈品贈呈式では、地元放送局や新聞の取材も受けていました。
ボランティア感想文(第5次東北ボランティアin陸前高田市)2019年2月更新
参加者やスタッフの感想文を紹介しています。
参加者の感想文
- 【1班】第5次東北ボランティア 感想文
パナソニックグループ労連 皆越 敏 - 【1班】第5次東北ボランティアを終えて
古野電気労働組合 内田 翼 - 【2班】ボランティアに参加して感じた 「和のこころ」
三菱電機労連 澤水 京子 - 【2班】東北ボランティアに参加して
村田製作所労働組合 松山 篤 - 【3班】志を伝えていくこと
三菱電機労組 大谷 晶子 - 【3班】自分にできることを考えました
三菱電機労組 大谷 奈穂 - 【4班】第5次ボンティアに参加して、思ったこと感じたこと。
富士通全労連 ななくまファミリ(松本 信明) - 【4班】第5次東北ボランティア活動を通して感じたこと
村田製作所 関東支部 大坂 洋美
実行委員の感想文
- 【1班】第5次東北ボランティアに参加して
パナソニックグループ労連 山﨑 功 - 【1班】ひと夏の大きな想い出
日立グループ連合 藤原 美典 - 【2班】復興とは
東芝グループ連合 岩川 弘 - 【2班】第5次東北ボランティアに参加して
三菱電機労連 丸山 貴紀 - 【3班】第5次東北ボランティアに参加して
NECグループ連合 松尾 敏光 - 【3班】この経験を「忘れない」、そして「無駄にしない」
シャープグループ労連 松本 貴之 - 【4班】心をつなぎ、広げる活動
富士電機グループ連合 樺田 広樹 - 【4班】継続していくことの大切さ
安川グループユニオン 木幡 直樹
事務局の感想文
ボランティア感想文(第4次東北ボランティアin陸前高田市)2018年2月更新
参加者やスタッフの感想文を紹介しています。
団長・事務局次長あいさつ
- 【団長】東北ボランティアに寄せて
団長 中澤 清孝 - 【副団長】東北ボランティアに引き続きご支援を
副団長 松原 稔 - 【事務局長】人が集ること、つながること、復興はそこから始まる
事務局長 山中 しのぶ
参加者の感想文
- 【1班】わたしも交流人口の一人に
東芝グループ連合 布川 寿子 - 【1班】第4次東北ボランティア in 陸前高田市
三菱電機労連 立花 昭浩 - 【2班】この経験は忘れません
東芝コンシューマ マーケティング労働組合 中野 武 - 【2班】参加して本当に良かったです (第4次東北ボランティアの感想)
村田製作所労働組合 関 俊明 - 【3班】陸前高田の地で母と息子と
パナソニックグループ労連 河野 保江・雄太 - 【3班】息子の成長を期待して!
三菱電機労連 西村 勇二・太一 - 【4班】第4次東北ボランティアに参加して
村田製作所労連 古樋 知重・理紗 - 【4班】第4次東北ボランティア・心の復興
電機連合 松原 愛
実行委員の感想文
- 【1班】 第4次東北ボランティア in陸前高田市を終えて
パナソニックグループ労連 岩本 羽生 - 【1班】第4次東北ボランティアに参加して
日立グループ連合 中山 保彦 - 【2班】三年連続三回目の参加者の感想
東芝グループ連合 長嶺 淳司 - 【2班】笑いあり、涙ありの6日間を終えて
三菱電機労連 東條 友治 - 【3班】第4次東北ボランティアに参加して
NECグループ連合 須藤 久和 - 【3班】被災地と心をつなぐ活動を通して
シャープグループ労連 真鍋 宗行 - 【4班】心残りのボランティア活動
安川グループユニオン 杉岡 伸一郎 - 【4班】被災地を想い、被災地と心をつないだ6日間
パイオニア労連 萩原 賢征
事務局の感想文
東北ボランティア in 陸前高田市の詳しい内容について
これまでの植林ボランティアと同様に、組合員とその子供たちが親子で参加できる事業として、被災地住民の皆さんとの交流や復興支援ボランティアをとおして、自然災害の脅威や防災の重要性を学び、次代を担う子供たちとともに環境保全・保護の大切さを学ぶ機会としていきたいと考えています。
陸前高田市、地元住民との交流と活動
陸前高田市は、一ノ関市から車で約1時間半の場所にあります。宿泊施設である二又復興交流センター・ペンション福田に到着後、オリエンテーションおよび結団式を行います。
結団式には、高田松原を守る会の鈴木会長、大石公民館の菅野館長の参加にも参加いただき、交流会を図りました。
翌日の防災学習では、語り部の方の話を聞きながら陸前高田市内を見学し、防災意識を高め情報を共有することが出来ました。その後、七夕祭りの準備をお手伝いする前にその歴史を学び、夏あかり・竹の灯篭を作成し公民館に設置する事で七夕祭りに花を添える事ができたと思います。本番の七夕祭りでは大石町の方々と一緒に山車引きを行い、時間が進むにつれ大きな歓声や笑い声があがり、大変な盛り上がりを見せました。
植林活動について
メインの植林活動に向けた苗場の整備作業は2日間をかけて行いました。電機連合がボランティアで行っている高田松原再生活動は、地元の有志で結成された「高田松原を守る会」が、高田松原跡地の盛土作業が完了する平成28年度に、松原跡地に松の苗を植樹する計画をしています。
育成中の苗は、震災前の高田松原の松ぼっくりの種子と、陸前高田市広田町の松林から採取した種子を使用しており、多くの地元住民が活動に参画しています。盛土後の高田松原跡地には合計約60,000本の植樹を予定しており、そのうち、「高田松原を守る会」は10,000本以上の松の育成(植樹)を目標に活動しています。
「高田松原を守る会」の代表は、「より多くの人に、高田松原の復興に携わってもらい、自分が関係した松を10年後、20年後に見に来てもらいたい」と考えており、より多くの方が活動に携わり、再び陸前高田市を訪問することで、町の活性化にもなると考えています。
現段階では、苗床の草取り、整地作業が中心となりますが、将来的には、高田松原跡地での植林活動を視野に入れての活動となります。2017年(平成29年)以降については、高田松原での植林活動が開始されますので、植林活動を中心とした日程配置と活動内容に順次変更していく予定です。
【高田松原を守る会の植林計画】
1回目 2017年(平成29年)春
2回目 2018年(平成30年)
3回目 2019年(平成31年)
無事終了
高田松原を守る会の最終的な植林本数は、約10,000本以上の松の育成(植樹)です。これは地元住民と参加者が協力しなければ植えることができない本数です。
炎天下では無理をしないように団員がお互いに声をかけあい、班長がこまめに休憩の指示を出し、各自が体調管理に努めた結果、苗床作業を無事完了することができました。
この成果は、団員の努力、実行委員のリーダーシップ、地球緑化センターと現地のご協力の賜物です。
森を作るには資金だけではなく、実際に苗木を植える行動をする人間と、その苗木を育てていく森林管理機能が必要です。そのためには環境知識と目的の共有、そして何よりも現地との相互信頼の継続が重要です。
「美しい地球・幸せな暮らし」の実現を目指して、電機連合は今後も地球環境保護と東北支援への取り組みを続けていきます。
東日本大震災:連合ボランティア活動報告
電機連合震災報告
SAKURA(サ・ク・ラ)プロジェクト
「アフガニスタンの子どもたちにランドセルを贈ろう」
電機連合は、公益財団法人 ジョイセフと協力し、2009年よりアフガニスタンの子どもたちに日本の子どもたちのランドセルを贈る取り組みを行っています。
本取り組みの目的は、アフガニスタンの人々に、子どもの教育に対する意識を高めるとともに、子ども(特に女子)が教育を受ける機会を増やすことにあります。
日本の子どもたちが、小学校入学とともにランドセルを背負い通学することは日常的な光景ですが、アフガニスタンでは長期化した内戦や政変の影響で、教師や学校施設の不足や貧困を理由に、いまだ多くの子どもが学校教育を受けられていません。特に女の子の教育への理解が得られない文化的な背景や、旧タリバン政権時代には女子教育の必要性を認めていなかったこともあり、男の子に比べて教育を受ける機会が少なく、非識字率は68%にものぼります。
これまでの取り組みによって、アフガニスタンでは大きくてカラフルなランドセルが学校へ通う子どもたちの象徴となり、子どもの就学をためらっていた親たちの間にも「子どもたちにランドセルを背負わせて勉強させてやりたい」「女の子も男の子と同じように学校に通うのが当たり前」という気持ちが芽生えてきています。
また、子どもたちが6年間大切に使ってきたランドセルを贈ることで、日本の子どもたちが海外には学校に行きたくても行けない子どもがいることを知り、自分が使ってきたものがリユース(再利用)されることを通じてモノを大切に使うことの大事さを学ぶことにつなげていくことも、このプロジェクトのめざすところです。
SAKURAプロジェクトのPR動画では、アフガニスタンの子どもたちからのメッセージなどもあり、日本のランドセルがアフガニスタンの子どもたちの手にわたり、現地でとても役立っている様子がよく分かります。ぜひご覧ください。