
パナソニックグループ労連 藤本 亜紀代
私は今回初めてボランティアというものに参加しました。
正直なところ、そういった活動にあまり興味がなかったのですが、東北ボランティアに行ったことがある職場の方が東北の話を何度もされており、徐々に関心を持つようになり今回の参加に至りました。
行ってよかったと思うと同時に、(自分のためにも)もっと早くから行くべきだったと感じます。忘れられない一週間になりました。
私の頭に一番残った言葉は「今の被災地に必要なのは愛情、その反対は無関心」「とにかく実際に見て欲しい」というものでした。ズシっとくる言葉でした。愛情って何なの?実際に見て今の現状を知ったり現地を見るだけでも愛情なんです。これまで東北を見る機会といえば新聞やテレビを見る。それだけで悲惨さは伝わってきましたが、それはほんの一部だけだったと思い知らされました。街の中で見る津波水位が記載された看板の高さ、まだ壊れたまま手付かずの建物、更地、当時の瓦礫撤去作業の風景や当時の生の話・・・全てが私のこれまでの意識や関心を変えました。宿泊中に何度か起こった地震、私は関西に住んでいるので普段はテレビ速報で地震の発生を聞き「また発生して怖いな」と感じるだけでしたが、何度も何度も起こる地震1つをとっても実際体験することで「怖いな」なんてものじゃない凄まじい体験を被災地の方々はされていると知りました。また、防災意識についても学びました。今の私の意識では生き残れないとはっきりと言われました。教えていただいたこと、被災された方の体験談、忘れずに生きていきたいと思います。
後半に参加した七夕まつりは、ボランティアなのになぜお祭り?という疑問がありましたが、こういう支援の仕方もあるんだと分かりました。大変な状況の中でなんとか震災以前の活気を取り戻そうと前向きにお話してくださる姿にはこちらが勇気を頂きました。山車の引き手が足りない状況を知り、それでも光り輝く山車を引き、歩く道の奥に砂を運ぶベルトコンベアーが見えた時は涙が出てきました。本当に早い復興を願うとともに、微力ながらその力になっていこうと感じます。
今回様々な体験をさせていただき、大切なことを学びました。今後につなげる活動として、周りにも話して色んなボランティアの形がある(肉体労働だけではない)ことを伝えていこうと思います。実際に周りの人から話を聞いて行動に移した自分のように、きっかけをつくるようにしてきたいです。
何年かおきに高田松原を見に行こう。