
日立グループ連合 田口 かつ枝
電機連合ボランティアは、「地球・愛の基金」活動の一環として、さまざまな国で植林を行ってきたそうですが、私は今までそうした活動に目を向けることはありませんでした。
震災後、被災地の悲惨な状況を見るたび、被災された方々に対して自分は何ができるのか、物的復興は多少進んできた今でも「心の復興」はまだまだ・・・との報道を見るたび、自分が恵まれた環境で生活できていることへの感謝の気持ちと共に、被災者の方々に寄り添いたいという気持ちが膨らんできました。ボランティア募集の「被災地と心をつなぐ活動」という言葉に大きく心を動かされ、8月4日~9日までの本ボランティアへの参加を決意しました。
「まずは被災地に足を運び、そこで何を感じることができるのか」を自分自身のテーマとしました。息子達にもよい機会と思い誘ったところ、長男が来年から就活が始まることや大学のゼミで現在の社会問題についてレポートをまとめていることもあり、参加を申し込みました。
実際に参加して、地元の方々との交流を通して聞こえてきた声は、
・自分たちと同じような思いはして欲しくない。日ごろから防災はしっかりして欲しい
・この度の災害を忘れないで欲しい。被災地のこと忘れないで欲しい。またきて欲しい。
・高田松原は陸前高田の方々にとって心の原風景であるというものでした。
復興に向けて具体的な物資の支援要請の声があるものと思っていたので意外でした。また、テレビで何度も放映された八木澤商店(醸造業の老舗)の会長さんの話では、震災で店舗・事務所・蔵全てが流されてしまいましたが、従業員をひとりも解雇することなく、建物が再建され仕事が出来るまでの間、ボランティア活動を奨励し、その報酬として給料を払うなど粋でカッコイイ話を伺うことができました。
大石町の七夕祭にも参加してきましたが、これは楽しかった!
こちらの七夕は笹の葉に飾りつけをするものではなく、町内ごとに山車に飾り付けをして、太鼓や笛のお囃子隊が乗り込み、山車を引いて町中を練り歩くものです。夏の夜の町が艶やかに幻想的になります。
♪エイヤサー(エイヤサー)
♪セイヤサー(セイヤサー)
♪ヨイヨイヨイヨイヨイ(ハッ、ハッ、ハッ、ハッ)
とかけ合いをし、お腹のそこから声を出し気持ちよかったです!
この度電機連合からは、60数名の参加者がありましたが、山車引き隊と交通整理隊で別れ、祭りを盛り上げましたが、私達が参加していなかったら、大石町の祭りは成立しないでしょう。
そうなんです・・・人が足りないんです・・・人手を借りなければ祭りができない、これが陸前高田の現状なんです・・・
最終日には、ボランティアの参加者で懇親会があり、それぞれの5日間の想いや決意を発表し、なかにはボランティアに毎年参加すると言っていた方もいました。人が戻って初めて復興と言われますが、本当にそうなんです。私も今後何かしらの形で復興に関わっていきたいと思っています。
外部の私達ができる復興は、現地を知ること、現地の方々の想いに寄り添うことかなと思います。まずは、関心を寄せてみてください。きっと見えてくるものがあると思います。
東北万歳!ありがとうございました。
カッツーより
(現地ではニックネームで呼び合いました。これが私のニックネームです)