電機連合

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ボランティア活動

電機連合が実施しているボランティア活動について、紹介します。

第3次東北ボランティア感想文

第三次東北ボランティア  ―5年5か月後の被災地へ

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東芝グループ連合 原田 耕一

あの地震のとき職場のある川崎でも交通機関は麻痺し、その日は会社で一夜を明かしたのですが電気が復旧してからTVに映し出された東北のその惨状は今も忘れることが出来ません。

直ぐにでも応援に行きたいという思いが募りましたが両親の病気等、家庭の事情が山積で動けず歯がゆい思いの中、時が過ぎて行きました。今、両親も他界、比較的自由に動けるようになりましたが時が過ぎた今、被災地で何が出来るかという不安もありました。しかし、被災地でのボランティアに詳しい方の話で被災地への支援は時を経た今こそがむしろ大切とのことでしたので今回のボランティアに参加することにしました。現地スタッフさんの話にもあったように、いま最も必要なのは「心の復興」ですが、具体的に自分に何が出来るか?という不安の中、8月4日を迎えました。

地元の語り部の方のお話を現地の状況を見ながら聞くことでまずは事実の認識に努めました。盛り土は高く積まれていますが、建物も仮店舗のようなもので、ハード面の整備にもまだ時間がかかることが感じられマスコミでは伝わらない現地の窮状を知ることが出来ました。

具体的な作業としてはハード面での復興のため津波で消滅した高田松原の復活のため育てている苗木の周辺の草刈り、風よけ用の竹簀作りは比較的慣れた内容だったので暑さはこたえましたがそれでも楽しくやることが出来ました。また、現地の方に指導して頂き作業に取り組むことで50年後松原が復活して、松原と共にある街を目指すという目標を共有できたのは本当に意義深いことでした。こういう共感が心の復興に繋がるのではないでしょうか。

また、心の復興の象徴的行事である数百年以上前から続く「動く七夕祭り」に参加しました。具体的な仕事は大石町のでのカレー作りと山車を押すことでした。料理は得意なので問題ありませんでしたが、山車の重さには閉口しました。腕が動かなくなりましたが最後まで押し切ることが出来たので良かったです。夕焼けの中、美しく映える山車と太鼓の音を目の当たりにして、この祭りが慰霊の意味があると公民館の館長さんが仰っていたことが胸に迫ってきました。亡くなった方たちの魂に語り掛けるようなその美しい光と力強い音を聞きながら自然と涙が出ました。祭りを大切にしている皆さんの思いが伝わってきたのだと思います。山車に書かれている言葉「あなたと過ごしたあの街並み あなたと歩いたあの家路 二度と見られぬこの風景 今宵 この町のすべてを 光と音で伝えていく」が沁みました。

ボランティアを終えて、私は陸前高田の現状を証人の一人として語り伝えることがとても大切だと感じました。また、言葉ではなかなか伝わらないので現地を見てくださいということも併せて伝えて行きたいと思います。現地の人達と共感して目標を共有することこそが心の復興に繋がることを信じています。

最後になりますが、今回お世話になりました陸前高田市の皆様、スタッフの皆様、作業を共にした仲間に感謝申し上げます。

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