感想をひと言で言うと、「このボランティアに参加して本当に良かった。」ということです。
今回触れ合った方々は皆良い方々ばかりで、とても充実した6日間でした。今回の活動を大きく分けると主に3つでした。それぞれ、①高田松原再生活動(苗床の草取り・竹簾作り)、②大石町の七夕祭の手伝い(山車飾りつけ・山車引き)、③防災学習です。
震災当初と比べるとボランティアが必要とされることが少なくなっている中で、どれほど地元の方々のお役に立てるか不安でしたが、まだボランティアが必要なことは残されており、電機連合の方々が地元の方々等と相談して決定した活動内容ということで、活動をした結果、実際に「地元の方々のお役に立てている」という実感を持つことができました。
その他の主な感想は以下です。
東北に向かう前に事前送付いただいたスケジュールを見た際、「防災学習の時間が多すぎるのではないか。それでボランティア活動と言えるのか」と疑問を持ちましたが、陸前高田市はそうした防災学習等を通した交流人口の増加を目標に掲げているということを聞き、地元のニーズとマッチしているということで、納得することができました。
実際に津波にあった現場に到着した際には、驚きました。復興から6年半が経過し、きれいに整備された風景を想像していましたが、目の前に広がる風景はまだまだ土地が造成中の風景。「まだ復興道半ば」と感じました。 ただし、市長さんはその点、諸事情を考えるとこのくらいの時間がかかるのは仕方がないと前向きな口調でコメントされており、それも印象的でした。
地元の語り部さんによると、防潮堤の高さや復興祈念公園をどのようなものにするか等、復興をどのように進めるかには色々な意見があり、語り部さんにとってはどの意見が正しい意見で、どの意見を採用して復興を進めていくのが良いのかはとても悩ましいとのコメントもあり、それも印象的でした。
山車引きは、「我々が手伝わなくても、地元の方々で十分できるのではないか」と想像していましたが、実際見て・やってみて、その想像が間違いだったことがようくわかりました。山車はとても大きく・重く、当日集まった地元の方々の人数では、山車引きは難しかっただろうと思います。山車引きは昼と夜の二回行ったのですが、昼の山車引きの後に休憩で宿泊所に戻った際には、疲れ果て、ようく眠れました。
松が成長するのには約50年かかるそうです。50年後まで生きている自信がないので、20~30年後にはある程度成長した松を見に行きたいです。他の参加者とも話しましたが、その方々も同じ気持ちでした。この活動に参加すると、自然とそういう気持ちになるようです。次回陸前高田に訪れるのが20~30年後ということではなく、また近いうちに訪れたいとも思っています。それについても他の参加者の方々も同じ感想を持たれていました。
まだまだ書き足りない気持ちが強いですが、事務局の方々から字数制限を設けられているため、この辺で終わりにしたいと思います。
最後に、もう一度、今回触れ合った皆様に感謝の気持ちを述べたいと思います。「今回は本当にありがとうございました。」