電機連合

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ボランティア活動

電機連合が実施しているボランティア活動について、紹介します。

第4次東北ボランティア感想文

第4次東北ボランティア   in陸前高田市を終えて

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パナソニックグループ労連 岩本 羽生

この度、8月4日(金)から8月9日(水)の6日間、実行委員として電機連合第4次東北ボランティアin陸前高田市に参画させて頂きました。私自身、震災ボランティアに直接的に参画するのは今回が初めての事でしたので、不安も多々ありましたが大きな病気や怪我も無く、無事終えることができました。

2011年3月11日。勤務地の大阪でも今まで経験したことの無い低周波で振幅の大きな揺れを感じ、そして、テレビに映し出された津波が町を襲う姿に愕然としたことを今でも鮮明に覚えています。あれから6年5ヶ月が経過し、正直な所「どういう形でボランティアができるのだろうか」との不安を抱えた中、今回の活動をスタートしました。

まず、私が現地に行って一番驚いたのが、未だ広大な土地が更地の状態であり、ようやく街づくりの土台ができつつあるという実態です。改めて、東日本大震災の被害の大きさを実感しました。津波で家を失くされた方が、いつ家が建てられるかまだ分からないと仰っておられたことが印象的であり、復興にはまだまだ多くの時間がかかるという現実を認識させられました。

さて今回は、大きく3つの活動に取り組んできました。1つ目は、被災状況を直接見たり、お話を聞いたりすることで、災害に対する意識を高める防災学習活動。2つ目は、7万本もあった松林が津波により全て流されてしまった高田松原の再生支援活動。そして3つ目は、毎年8月7日に開催される七夕祭りの支援活動です。

防災学習では、当時の災害記録として残されている場所を見学し、また、当時の災害状況やその後の復興に向けた取り組みなどのお話を伺いました。津波の恐ろしさや津波に対する無力さをまざまざと見せ付けられました。一方で、眼前に海がある旧・気仙中学校では、全員が無事に非難できたそうです。校長先生の防災意識が高かったため、日常的に収集していた災害に対する知識を元に、市の防災マニュアルを鵜呑みにするのではなく、自らの状況判断で、より高台への避難指示を出した結果、誰一人命を落とさずにすんだとのことでした。

最終的に自分の命は自ら守らなければなりません。そのために、平時から防災や減災のための備えをしておくことの必要性、そして、いざ緊急事態が発生したときに冷静に判断することの重要性を痛感しました。防災学習では、その他にも災害時の様々なアドバイスを頂きました。多くの人にその内容を伝え、自らも実践していきたいと思います。

ボランティア活動としては、高田松原の再生支援活動と七夕祭りの支援活動を行いました。あえて言うならば、松原再生も七夕祭りも復興に必ずしも必要なことでは無いかもしれません。しかし私は、これらの支援活動に参加できたことは非常に有意義であったと感じています。

高田松原は、約350年前に人工的に作られた松林であり、7つある日本の名勝の1つとして観光の名所でした。また、七夕祭りも100年程続いている行事であり、どちらも伝統があります。そして、そこには地元の人の様々な思いが詰まっています。このような、伝統・文化を再生・継続させることが、地元再生に向けた復興への強いモチベーションにつながると感じましたし、日本の文化をみんなで支えることが重要だとの想いが湧き上がってきました。

本活動のタイトルは、~電機連合・被災地と心をつなぐ活動~ですが、被災地の皆さんと直接お話をし、心をつなぐことで、様々な形で復興に寄与できるんだということを学び、改めて、本活動がとても意義あるものだと実感しております。

実行委員としては、至らぬ点も多々あり、参加者の皆様には不満な部分もあったかと思いますが、私自身は、今回のボランティア活動を通じて、非常によい経験をさせて頂きまし。今回の経験をできるだけ多くの人に伝えていくと伴に、私自身も今後の人生の糧としたいと思います。

最後になりますが、今回の東北ボランティアを企画立案された電機連合事務局の皆様をはじめ、地球緑化センターの皆様、実行委員のみんな、ともに頑張った参加者の皆様、そして、様々な形で交流させて頂いた地元の皆様に感謝申し上げます。本当に有難うございました。

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