夏という季節に似合わない曇り、雨空の下、6日間のボランティアが始まりました。
1日目、2日目、3日目とプログラムが進むにつれ、参加者同士の緊張もほぐれていき、4日目のお祭り本番では、町の人達と一致団結し、雨のなか山車を引きました。
幸い大きな病気やけが人はなく、実行委員としても安堵していますが、何よりも町の人達と笑顔で語り合っている様子に心打たれました。
東北に来るまでは、正直なところ、被災地の方々とどのように接して良いか戸惑いもありましたが、大石の方々は本当に私たちを歓迎してくださり、震災のことなど、様々なできごとを教えていただきました。
そして5日目のさよならパーティーでは参加者同士で感じたことを報告しあう場面で、ある参加者が感極まって涙を流しました。これにはともに過ごしてきた仲間として、もらい泣きしそうになりました。
震災から6年半が経過しましたが、現在も多くの方が仮設住宅で生活しています。また、亡くなった方や、町を去った方も多く、祭りの山車を引く人が不足していることから、電機連合や、その他ボランティアの方々が参加しています。
町の方からは、被災地に足を運び、町の人と話をして、東北と同じような被害にあわないようにするにはどうすればよいか、それぞれの地域に持ち帰って考えて欲しいという話がありました。
「被災地と心をつなぐ活動」は、何よりも一人一人の寄り添おうとする思いと、どんな辛い事実があったのか、それを防ぐにはどのような方法があるのかという知識、両方が必要であると感じました。
日本は自然災害が多い国であり、どこに住んでいても、いつ被災するか分からない状況でありますが、時間が経つとどうしても記憶が薄れていってしまいます。継続的に被災地を訪れることで、あらためて防災、減災意識を高め、単組でも伝えていきたいと思います。