電機連合

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ボランティア活動

電機連合が実施しているボランティア活動について、紹介します。

第5次東北ボランティア感想文

志を伝えていくこと

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3班 大谷 晶子/三菱電機労組

新興住宅街で育った私には、陸前高田の復興中の町は実家の風景と重なり、まさかそれが津波で失われた状態であることを忘れそうになります。それでも津波の傷跡の残る建物を目にして、ここに確かに町があって、青々とした松原と自慢の海岸があったことが伝わってきました。

この夏、縁あって、ボランティア活動に参加することができました。あいにくの天候で、松原再生のお手伝いをすることはかないませんでしたが、大石町のお祭りに参加することができました。お祭りでは、老若男女が入り交じり、みんなで地域を構成し、担い手になり、参加しているという感覚を肌で感じることができました。日頃、地域の方々と当たらず触らず暮らしている自分の町内で、もう少しかかわりを持ってみようかなと思った瞬間でもありました。

お祭りの準備として、カレー作りのお手伝いをしました。カレーのお手伝いと聞いて想像するのは、具材を切ったり、カレーを煮込んだりすることではありませんか?そんな考えで参加したのですが、実際は少し違っていました。具材を切るのは、地域の中でも年配の皆さんのお仕事だったのです。我々ならもっと早くできるのに、ともすると思ってしまいそうな中、一緒にお手伝いを希望したみんなで、切られていく具材を見守ることになりました。ペースはゆっくりでも、切り手は代わる代わる新しいメンバーがやってきて、ゆったりと会話を弾ませながら、材料は仕込まれていきました。

ボランティアの活動の中で、何度も話があったのは「寄り添うボランティア」であってほしい、ということでした。普段の生活のなかでは、効率とスピードを求めて日常生活を送っている私ですが、大石町の皆さんとゆっくりと流れる時間の中で一緒にカレーを作ったことは、自分にとって大切なことを思い出させてもらう時間でした。

今回ボランティアに参加してみようと思ったのは、陸前高田の津波で友人のお母様が亡くなったことにあります。避難した学校で大人たちは津波に飲み込まれ、屋上まで駆け上がれた子どもだけが助かったとのこと。2011年の震災当時、我が家の3人の子どもは娘小6、息子(小2、年中)、という年で、卒業を控えたたくさんの小学生が亡くなり、卒業を迎えるはずだったランドセルの動画を目にするたびに、思いを重ねたのでした。

復興中の陸前高田は、きっと昔の町とは違ったものになっていると思います。でもここに住む人たちの中には、地域への関わり、思い、絆がありました。ボランティアを通じて感じたことを、周りの人たちや若い世代に伝えていきたいと思います。いつかきっと青々とした松原と白い砂浜の、自慢のビーチが復活することを願って。

雇用の安定と電機産業の発展

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