電機連合

文字の大きさ

ボランティア活動

電機連合が実施しているボランティア活動について、紹介します。

第5次東北ボランティア感想文

ひと夏の大きな想い出

Photo
1班 藤原 美典/日立グループ連合

2018年夏。第5次東北ボランティアの実行委員として、陸前高田市を訪れました。

本格的なボランティア活動が初めてだった私にとって、「5泊6日」の行程はとても長く思えましたが、終わってみるとあっという間。そしてそこで得たものは、言葉では言い尽くせない経験ばかりでした。

【陸前高田市の今】
東日本大震災発生から7年5ヵ月。初めて陸前高田市を訪れた私は、陸前高田の街並みを見て衝撃を受けました。「まだ」このような状況なのか・・・。同じ光景を見ても、「もう」ここまできたのか、と思われる方もいるでしょう。しかし、「テレビで観たことがある」程度の知識しかなかった私にとって、今もなお更地が広がる街並みは、震災から7年が経過したとは到底思えない状況で、ショックを受けました。それでも、商業施設は増え、道路が整備され、新しい家も増えたとのことでした。どのような状態になれば、「復興した」と言えるのか分かりませんが、外の街で生きている私たちが想像しているよりずっと、ずっと、「復興」には時間がかかることを思い知らされました。そして、自分の目で見て感じなければ分からないことがたくさんあることを、痛感しました。

【ボランティア活動を通して】
今回のメインプログラムは、防災学習、高田松原の再生活動、七夕祭りの支援の3つでした。残念ながら天候に恵まれず高田松原の再生活動が中止になってしまいましたが、小さな松苗を自分たちの目で見ることができたのは、せめてもの救いでした。

ところで、なぜ「お祭り」に支援が必要なのか。大石町の現状について学び、実物の山車を見なければ、理解できない方もいると思います。大石町に限らず陸前高田市の各地区では、震災による人口減少でお祭りの運営がままなりません。大石町の七夕組も、我々以外のボランティアの方も含め、ボランティアスタッフの協力があるからこそ、震災前と同様の大きさの山車を作成し、動かすことができるそうです。そんな多くの皆さんが携わり作り出す「七夕祭り」。大きく美しい彩りの山車はもちろん、町ごとに音色が違うかっこいいお囃子にも感動します。それにしても、あの山車が手作りだなんて、未だに信じられません。あの伝統を繋いでいかないと、と強く感じました。

この5泊6日で特に印象的だったのが、「陸前高田の皆さんの温かさ」です。まだまだ大変な生活をしている方、私たちが知らない苦労をしている方も多いはずなのに、皆さんが私たちに見せて下さる表情、その言葉は温かみに溢れていました。それは、これまで4回のボランティア活動を企画・運営してくださっていた事務局や、参加者の皆さんが構築してきてくださった「繋がり」の力も大きいと思います。また、みんなで陸前高田を復興させたい、震災の教訓を伝えていきたい、というような地元の皆さんの熱い想いもあるのかもしれません。あの温かさ、本当に身にしみました。

「私たちにできることって何だろう」、振り返りの時間に一人ひとり考えました。伝えること、また来ること、募金をすること・・・できることはたくさんあります。今回陸前高田で感じた気持ちを忘れずに、あの場所で誓ったことをしっかり行動に移していきたいと思います。

最後に、陸前高田の皆さんをはじめ、電機連合事務局、実行委員、地球緑化センター、参加者の皆さまには大変お世話になりました。皆さまのお陰でとても貴重な経験ができました。この第5次東北ボランティアで出会えた皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

雇用の安定と電機産業の発展

電機連合の政策・制度実現に向けた取り組みを紹介します。

電機連合と政治

みなさんに身近な政治について、なぜ電機連合が参画するかなどをわかりやすく紹介します。また、組織内議員、電機連合議員団ネットワークを紹介します。