電機連合

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ボランティア活動

電機連合が実施しているボランティア活動について、紹介します。

東日本大震災連合ボランティア活動報告

(電機連合震災報告002)連合ボランティア第一次派遣(2011.4.5)

4月1日、朝6時前には1人、2人と起床し、皆思い思いにボランティア初日の準備を始めた。

連合福島がある福島県労働福祉会館の大会議室は、夜だとさすがに底冷えをする。与えられた布団だけでは寒く、各自が持ち込んだ寝袋を併用して寝ている者もいた。
その後、配布された朝食を食べ、7時30分、小型バスに乗り込み、相馬市災害ボランティアセンターへ向かった。


午前9時、ボランティアセンターに到着。受付を済ませるとともに、本日の作業として「港にある造船所のがれき撤去」の指示を受ける。作業の内容と場所に一抹の不安は感じたものの、誰もが黙ってそのことを受け入れた。
約20分、バスで港へ移動する中、景色が一変する。港街には、道路にまではみ出したがれきで溢れている。テレビを通して現地の映像を見ていたとはいえ、実際に目の当たりにすると、その悲惨な状況に思わず息をのむ。
まさに被災地の最前線にきたというのが実感だ。

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造船所に到着してみて、また言葉を失う。造船ドックの中に溢れるがれきの山。足元には、釘の飛び出した木材が散乱し、いつ釘が突き刺さるかと怖くなる。
事前の説明とはまったく違う作業環境に、単なる長靴ではあまりにも危険で、第2陣がこの地で作業をするならば、靴底の厚い安全靴を必須にしなければならない。ましてや、組合員には万全の体制が必要であると感じた。作業内容は、ドック内に散らばる発泡スチロールの回収だ。かき集めた発泡スチロールを大きなビニールシートいっぱいに載せ、約200メートル離れた廃棄場所へ5、6人で担いでいく。春を思わせる陽気に半袖でも十分に作業ができる。
作業には、電機連合、電力総連の2産別16人の他、一般の参加者2名も加わった。何度も往復をし、午前中の2時間半の作業を終える。


配布された弁当で、昼食をすまし、午後1時から作業を再開。


午後の作業を始めた直後、恐れていた事故が起きた。
一般の参加者の一人が、釘を足に突き刺してしまう。急いで病院に運ぶ一方で、このままでは作業を続けられないため、やり方を変え、3チームのうち、1チームを木材などを撤去して足場の確保に充てた。残りの作業道を作るチームと発泡スチロールを運ぶチームも慎重に作業をすすめる。

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午後3時、初日の作業を終了する。造船ドック内は、朝一番に見たがれきの散乱する状態とは、様変わりした。
ドック内の1/5程度は片づけられただろうか。
造船所の関係者からは「本当に助かりました。ありがとうございました。できれば明日も来て欲しい」と気持ちのこもった、そして切実な言葉をいただいた。


現場を離れ、午後5時にベースキャンプである連合福島へ戻った。

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